2006年6月までの撮影を振り返って
| 2006年も7月に入って半年が過ぎたところで、2004年から今年6月までの「大磯の蝶」の撮影を振り返ってみる。 2006年前半に撮影した種類数は、 アゲハチョウ科 9 シロチョウ科 5 テングチョウ科 1 マダラチョウ科 1 ジャノメチョウ科 7 タテハチョウ科 8 シジミチョウ科 7 セセリチョウ科 2 の合計40種類であった(2006年蝶の写真集目次のページ参照)。 2004年と2005年の2年間に撮った種類数は、37種類であったから、今年は前半部だけで、3種類増えたことになる。 2006年に新たに撮影できた種類は、オナガアゲハ、クロコノマチョウ、ヒメジャノメ、ウラゴマダラシジミ、オオミドリシジミ、コチャバネセセリの6種類である。 逆に、2005年に撮影していて、今年まだ撮影していない種類は、メスグロヒョウモン、ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、ツバメシジミ、イチモンジセセリの5種である。 結局2004年から今までの2年半で撮影した「大磯の蝶」は、合計45種類となった。 1990年〜1995年に大磯町で調査した記録(1996年3月発刊の大磯町史9別冊自然 参照)から推定すると、大磯町に定着している種類数は62種程度と思われるので、まだ撮影していないのは、あと約17種類いることになる。 丘陵地を歩いていて目撃したことがある蝶で、まだ撮影していないのは、ヒメアカタテハである。このほかの蝶、たとえばミヤマカラスアゲハ、ジャノメチョウ、ミドリヒョウモン、アオバセセリは、まだ目撃したことがないが、2004年以降大磯町内で記録されているので、ヒメアカタテハとともに今後の撮影目標となる。 しかし、、ここに挙げた種類以外、たとえばアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミドリシジミ、トラフシジミ、ゴイシシジミ、アサマイチモンジ、オオムラサキ、コムラサキ、ホソバセセリ、ミヤマセセリ、オオチャバネセセリ、キマダラセセリは、個体数が多くないと思われるので、なかなか出合わないかもしれない(当然ミヤマセセリやゼフィルスの3種はもう出現時期を過ぎているので、今年は無理である)。 大磯では7月〜11月初旬は、今までよりも蝶の発生や活動が多くなる時期である。まだ撮影していない17種のうち可能なものはできるだけ撮影したいものである。 ほぼ2年半(実質は丸2年)の間、大磯丘陵地を中心に蝶を追いかけていて思ったことは、大磯町の大半を占める大磯丘陵地が非常に自然に恵まれている場所だということである。 蝶と植物は切っても切れない関係にあるが、その植物相が面積の割りに、とても豊かである。特に、高麗山や鷹取山の山頂付近の自然林は見事である。 このような植物環境に恵まれ、蝶の種類も町の面積の割には豊かである。そこには山地性の蝶と平地に活動する蝶が、ごく近くに混在して生息している。また、暖かい地域条件により、暖地性の蝶が多く大磯町に定着してきている。クロコノマチョウ、ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモンなどがその代表的なものである。 逆に、過去に記録された種類で、最近見られなくなったものも多い。樹林地が切り倒され開発されていく行く姿は、大磯町でも例外なく見られる。自然な環境が、ゴミ捨て場になっている状況も頻繁に目にする。植物相が減り、環境が汚れることは、生物相の現象に直接的に影響する。最近一部の蝶の種類が減少していることが、すぐこれらの要因によるものかは、特定できないものの、何らかの影響を与えているだろうことも想像できよう。 「大磯の蝶」の写真を紹介することにより、大磯町の豊かな自然環境のすばらしさを知っていただき、この良き環境を現状より悪くすることがないよう、大磯町の住民の一人として、願って止まない。(2006.7.5) |